金閣寺
あぁ・・・。
ついに読んでしまいましたよ。
三島由起夫の「金閣寺」。
三島小説初読みだったワケですが、コレが実に面白く読めてしまったんですよ!
正直な所、この作品の元となった金閣寺の放火事件に関してあまり詳しくないのでなんともいえないのですが、どこまでが事実で、どこからが三島氏の創作なのかが気になって気になって・・・(笑)
もし、もしですよ、仮にこれが、実際の放火犯が犯行の理由として述べた、「美への嫉妬」という一言から想像力を働かせて書かれたものなのだとするなら、その想像力を超えた妄想力に、呆れつつ(これは敬意の現れです(笑))、クラクラと何度気が遠くなった事か(笑)
これはすでに言及されつくしてきたであろう事は想像に難くないのですが、やはり、自分と「美」を一体化させる為には、「金閣を焼くしかない」という結論にまでたどりついた主人公と、「自決するしかない」という結論にまで追いつめられた三島氏とを、重ね合わせないワケにはいかないのでした。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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