第一回/「日記映画」というスタイル


KANIBASE.COM主催による8mmフィルムワークショップ
「MONDO STYLE FILM DIARY」


毎週月曜日は、ワークショップのメイン・タイトル
「MONDO STYLE FILM DIARY」をコンテンツ名としまして、
KANIBASE.COMスタイル(まあ、「MONDO STYLE」です)な
8mmの楽しみ方を紹介してまいります^^


さて、本日は第一回目という事で、メインタイトルとなっている、
「MONDO STYLE FILM DIARY」ってどういう意味なの?
というトコロから解説していきたいと思います。


まず、「MONDO STYLE」というのはさておきまして(笑)
「FILM DIARY」。
どういう事なんでしょう?


訳すると「日記映画」という事ですが、
これは元々、映像作家のジョナス・メカス氏の独特な撮影法や
作品について付けられた呼称です。


「日記映画」という名の通り、氏の作品は、一貫して
身の回りにおこった些細な出来事、大切な家族や友人を
日記的に記録するという手法がとられています。


と、言葉で説明してもイマイチ解りずらいと思いますので、
チョット参考資料を(笑)

ハイ、これはかの有名なアンディ・ウォーホルの日常を記録した
モノです。
コレはそうでもありませんが、確か前半はジョン・レノンとか、
有名人続出だったりするんですが(笑)
興味のある方はDVDとか出てるんで購入してご覧になって下さい^^

ライフ・オブ・ウォーホール [DVD]

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さて、メカス氏による「日記映画」は、ご覧の通り、
早いコマ割りや、安定しないカメラ・ワークといった独特の撮影法による、
フリッカーのように刺激の強い映像が特徴的ですね。


このような氏の作品は、60年代から70年代にかけて、
「反商業映画」というコンセプトと共に高く評価されます。


しかしながらこういった手法は、「日記映画」と日常に根ざした
ネーミングではあったものの、アンダー・グラウンドな「実験映像」、
アート的手法として、一般的に取り上げられる事はありませんでした。


それはそうです。見る人が見ると「何だコレは!?」と、
ものすごく惹き付けられる映像、コンセプトですが、
当時としては、一般的に「ポップ」とは言いがたい、
とてもキケンな匂いのただようシロモノだったハズ(笑)
(「ポップ」の巨匠が映っているとはいえ)


さて、かようにアングラ臭漂う(笑)「日記映画」から、
どのように8mm(これまたアングラな(苦笑))を一般化し、
楽しむ為の有用なメソッドへと転化していくのか?


という事で、今週はここまで!!


次週は「ホーム・ムービーとしての8mmの復権
と題して、実験映像だった「日記映画」から
一般化するにあたり、どのような要素を抽出したのかを
お話したいと思います。


この記事は、先日書きかけだったモノを加筆修正したモノです。しかし、便利な世の中になりましたね(笑)色々と。当ブログは、モンド雑貨Web shop KANIBASE.COM店長のお気楽日記です♪