不道徳教育講座


つい先日、友人から三島由紀夫の「不道徳教育講座」という本を借りまして。
ま、借りたというか、実質戴いたのですが(笑)

実は三島由紀夫という人、個人的にチョットした曰くがありまして、意識的に避けて来たんですが(笑)(同様な曰くがある人に何人かお会いしましたが、みな同様に避けていましたね。中にはその事に対して強烈に嫌悪している人もいた位)

で、やっぱり三島由紀夫というと、言わずもがな、有名な自殺の一件くらいしか情報がありませんから、そういう先入観(「極右!!」みたいな(笑))でもってこの本を読んでいたのですが、そういうイメージは、この本からは全く感じられませんでした。
もちろん、エッセイだからというのもあるんでしょうけれど、実に勉強熱心で、冷静に的確な分析を行い、一つの思想に凝り固まらない柔軟さを持った人物という印象を受けるのです。
少なくとも、おおよその三島信者が心酔するような、妙な潔癖さというか、ウ〜ン、どういうんでしょう?まあ、そういった類の印象は皆無なんです。
ぼくが鈍感なだけなのかな?
何にせよ、こういう人物がいかにしてあの行動に至るようになったのか?という部分でチョット興味が出て来ました。
おそらく、それはエッセイではなく、小説を読んでこそ理解出来るんでしょうね。
という事で、機会があったら読んでみよっと!
ところで、彼の小説を読むにあたって、オススメってどれなんでしょうね?

不道徳教育講座 (角川文庫)

不道徳教育講座 (角川文庫)

読んでいて、とにかくその勉強量と冷静な観察眼、それらを膨らます想像力の豊かさに圧倒。あまり時代錯誤な感じがしないのもまたスゴイデス。にしても、なんて道徳的な本なんでしょう(笑)久々に読書を楽しんでおります^^


モンドは「粋」への道と知るべし!(笑)当ブログは、モンド雑貨Web shop KANIBASE.COMのオープンまでの道のりの記録です。