5年目の9.11


2000年の事でした。ぼくは知人とバカ話をしていました。


そこでふと、来るべき21世紀について、2000年代について、
どんな時代になるんだろう?どう思います?
という話題になりました。


ぼくは、その問いに対して、「戦争がおこるだろう」と答えました。


無根拠に、ふざけ半分に言った答えではありません。
その予兆を、ひしひしと感じていたのです。


第二次世界大戦が終わって50余年。
自分とは無関係と思っていた、全く現実味のない戦争ですが、
以来、無意識のうちに暴力を抑圧するような風潮の中育って来ました。
こと、日本においてそれは顕著だったように思います。


もちろん、「暴力をふるう」のは良くない事ですが、「暴力」はもともと
自分たちの中にあるモノです。
問題は、そういった、自身の暴力性を認め、
どうつきあっていかなくてはならないかだったのに、まるで、それを元から
なかったモノのように、ひたすら「暴力性」を抑圧してきたのです。


抑圧された「暴力」はいずれ爆発します。
頭ごなしに「暴力」を抑圧されて育った最近の若い世代が突如として「キレる」のは
至極当然の事に感じます。


そして、世界でも、冷戦が終わり、グローバル化と称して世界的な価値観の
統一が為されようとしていました。
それは、価値観の統一によって、お互いの誤解から無益な争いをなくそうという、
平和への願いからそう動いたのだと思います。


しかし、それは知らず知らずに、他民族への価値の押しつけとなっていたように思います。
こと、中東地区はそれが顕著だったのでしょう。


こんな風に、「平和」の名の下に、どんどん行き場のない「暴力」が
世界規模で膨れ上がっている。


2000年当時、ぼくは漠然とそんな風に感じていました。


そして、9.11が起こってしまいました。


正直なところ、当時は予想が当たってしまった事に対してのみ
「やっぱりか・・・」と思った程度の感想しか持ち得なかったのですが、
時が経つにつれ、起こった事の重大さが身にしみるようになりました。


この惨劇で被害に遭われた方々の深い傷や悲しみに対して、
ぼくはどうする事も出来ません。
しかし、5年を経過した今、只単に当時の思いを風化させない様、
自分たちがされた事を振り返るよりも、
「どうしてこの様な事が起こってしまったのか?」
という事を、我々が彼等にした事も含めて考える事が重要なのではないかな?


と、思う、5年目の9.11でした。


価値観の違う者同士でもお互いを尊重出来る世の中が来る事を切に長いつつ・・・。当ブログは、モンド雑貨Web shop KANIBASE.COM店長の、お気楽日記です♪