童浄土月極方丈庭園/龍門瀑


土曜日恒例、京の足下を人知れず彩る「路傍の苔庭」を
紹介して参ります、「路傍の名庭」。


本日、第7回目です!!


さて、本日紹介します路傍の苔庭は、童浄土月極方丈庭園/龍門瀑。


もうね、威嚇しているとしか思えない漢字の羅列です(笑)


「わらわのじょうどつきぎめほうじょうていえん・りゅうもんばく」
と読みます。・・・ひらがなのが威圧的ですね(苦笑)


ココも「キョースマ・夏号」にて、「枯滝組 ザ☆ストレート」と
「手水鉢3兄弟」として紹介されていた物件ですね。


ってか、このネーミング・・・。
編集のKさんと「ノリ」で付けたという(笑)


実はココも「月極方丈庭園」形式となります。


ではまず地割りをみてみましょうか

ご覧のような位置関係になります。左の奥に枯滝組があり、
右に向かって手水鉢が3っつ並んでおります。


で、この枯滝組というのが、三段に構成されておりまして、
これは庭園の形式上では、「龍門爆」を表すとされています。


「龍門爆」というのは、鯉がこの滝を登りきると龍になるという、
「登竜門」伝説を模したモノで、京都は嵐山の天竜寺のモノが有名ですね。

天竜寺の龍門瀑。奥に向かって3段になっているの、わかります?


で、コチラの「龍門爆」、非常に直線的な作りに成っている為
「ザ☆ストレート」と名付けられたんですが、
キョースマの写真だとチョット全体像が判りにくいですよね?


という事で、全体像がコチラ

実に直線的ですね(笑)
しかも「瀧」としか表現し得ないこの形状!素晴らしい!!


で、さらにちょっとロングで撮ったものがあるんですが、
ここの月極方丈全体が良い感じに苔むしているのが
おわかりかと思います。

壮大な幽谷の大瀑布から、水が流れ出る音が聞こえてくる様・・・。
まさに名庭です!!


ちなみに、童浄土月極方丈庭園という名の由来、
なんの事はありません、近所にある「子供の楽園」を
それっぽくもじっただけなのでした(笑)


さて、次回は「枝垂れ苔」の解説をしたいと思います^^当ブログは、モンド雑貨Web shop KANIBASE.COM店長のお気楽日記です♪