第九回/MONDO STYLE 8mmFILM HISTRY・その6

Mondo zakka select shop KANIBASE.COM主催による
8mmワークショップ「MONDO STYLE FILM DIARY」。


毎週月曜日は、ワークショップでお話しきれなかった、
「MONDO STYLE」視点による8mmの楽しみ方の
特別講義を行っております^^


・・・が!!す、すみませんっ!!
月曜日って昨日でしたよね!!?


もう、あまりの気分よさにすっかり忘れてしまいまして・・・(;´□`)


「秋どすなぁ」ちゃうやろっ!!!(爆)


という事でスミマセン、一日遅れの更新です!!(苦笑)



気を取り直しましてですね、今週も、前回に引き続き
「MONDO STYLE 8mmFILM HISTRY」と題しまして、
8mmが、その創世記から、現在におけるまで、一般消費者の立場から、
どのような位置づけとして認識されてきたかという歴史編(笑)の
第六回目!!


もう、エエかげん長くなっておりますが、おそらく来週で決着がつきますので(笑)


ハイハイハイ!!先週は、ついに8mmが、一般の消費者のモノから、
未来の監督を夢見る映画青年、バンドマンとそう変わりない、
ビンボーをしながらせっせと自主映画を作る若者モノへとシフトして行きました。
というトコまででしたね。


で、1990年(89年だったかな?)イカスバンド天国、通称「イカ天」の
あと番組として、えびぞり巨匠天国、通称「えび天」という番組が始まります。


これ、今でいうトコロの「デジスタ」みたいな番組でして、
毎週、アマチュアの映像作家が自主映画を発表し、評価してもらう
というモノだったのですが、その応募作というのは、8割方8mmで
撮影されたモノでした。


というのも、当時普及し始めた、ビデオメディア(VHS-C、Hi-8)は、
編集機材が高価なうえ、タイトルを入れたりというエフェクトが、
非常に扱いにくかった。


それに比べて、8mmは、フィルムも安く(当時のフィルム単価は,
現在の役3/2、現像料に至っては半額以下でした)、二重露光や、
コマ撮りといった特殊効果も簡単に出来た、という事が大きかったのです。


さて、「えび天」で発表された作品の内容なんですけど、
コレがですね・・・(苦笑)とりあえず見てみましょう。

ハイ、何と言うか・・・(苦笑)もう一個見てみましょうか?

いや〜。YouTubeってベンリやなぁ〜(爆)
これらは8mmで撮影されたモノなんですが、やっぱりですね、
大変申し訳ないんですけれど、「8mm」っていう視点で見た場合、
あんまり印象の良くなるようなモノではないっていうのは
お解りいただけたんではないかと思います。


もう、今のデジスタなんかとは全然雰囲気が違うワケです。
モチロン、こういうモノばかりではなかったのですが、
「8mm」というと、こういった傾向のモノが多かったのは事実です。


「ビジュアルは二の次である」という事が端的に出ています(爆)


で、90年代初頭において、こういった「8mm映画」=「ダサイ」といった
ような見方が一方で固まる中、同時期に、「8mm」を
「スタイリッシュなアイテム」として扱う動きもで出てきます。


時期的に「えび天」の若干後になりますが、所謂「渋谷系」と呼ばれる
ムーブメントがおこります。


コレはもう皆さんご存知の通り、音楽にとどまらず、ファッションやアート
から映画、あらゆるカルチャーの再評価、最編纂が行われた出来事でした。


その中でも、積極的に取り込まれたのが、50年代〜60年代カルチャーでした。


そんな流れで、「8mmカメラ」が「オシャレなアイテム」として登場し始めます。

ハイ、コレは当時の渋谷系な(笑)コンピのブックレットなんですが、
アナログレコードに8mmカメラ(シングルではなくスーパーですけど)、
この組み合わせがイケてたワケです。

参考までに、ウラジャケです。
他にも、ファッション誌でも、意味なくモデルが8mmカメラ持ってたり
っていうのが結構あったと思うんですが、資料がないですね(笑)


ちなみに、この頃、意味も解らず8mmカメラを買ったという
オリーブ少女の証言も得られております(笑)


最近だとJAZZTRONIKもジャケで8mm持ってますよね。

そう、コレコレ。ここまで最近になると、完全に
「90年代ノット・デッド派」な流れになりますが(笑)


さて、こちらの「側」においては、あくまで
「ビジュアル優先である」という事、ご理解いただけたと思います。


ほぼ同時期に、同じアイテムが、こんなにも真逆の扱いを
されているというのは結構笑える事実ですよね(笑)


しかしながらですね、現在まで8mmが生きながらえてこられたのは、
どちらかというと、やはり前者、「ダサイ」側の尽力によるところが
相当大きいというのは、記しておかなくてはならないと思います。


なにせ、オリーブ少女さん達は、フィルムを現像する事はもとより、
それがちゃんと撮影が出来るモノであるという事すら存じ上げなかった
ようですので(笑)


それと、90年代には8mmにおいて非常に重要な事がおこっています。


まず、「スーパー8」の日本国での現像の中止。
もう一つの8mmの規格、「スーパー8」もフィルムの販売、及び現像を
行っていたのですが、95年(だったかな?)に日本国内での
サービスが行われなくなってしまいました。
(海外では今でもそれらの業務はおこなわれています)


それと、露光電池に使用されていた水銀電池の生産中止。
コレはですね、スゴク痛かった!
おかげで前回の8mmワークショップのように、ちゃんと写ってなかった
なんて事が頻発するハメになっているのでした。


という事で、本日はこの辺で!!


来週はついに(ってか、やっと!?)「MONDO STYLE FILM HISTRY」、最終回となります!当ブログは、モンド雑貨Web shop KANIBASE.COM店長のお気楽日記です♪