東京建物「プチ」探訪 その2/カプセルホテル、再評価


実にタイムリーというか何というか、丁度今、BS-hiで日本の建築家の特集やってますね。昨今の建築ブームによって、近代の日本建築の再評価の機運も高まっての事なのでしょう。


という事で、実はワタクシめも、個人的に再評価(ってか、ずいぶん前から言ってるんですが・・・)したいのが、昨年お亡くなりになられた、黒川紀章氏の仕事、「カプセルルーム」をリスペクト!!(爆)そう、哀愁漂うオッサンの巣窟といったイメージのあるカプセルホテルにある、蜂の巣状に並べられた、あのカプセルルームです!!ナント、あれ、そのコンセプトの提唱者が黒川紀章氏なのですヨ!!


さて、先述のように、世間的にはあまり印象のよろしくないカプセルルームが、あの、洒落者の黒川氏の提唱によるモノっていうのはかなり意外ですよね?しかしながら、カプセルルームというのは、そういった片鱗を感じさせる程の居住の快適性と、エレガントさを備えたモノだったのです!!


という事で、実際の画像を見ながら検証していきましょう!今回紹介するのは、東京は恵美須にあるホテルシエスタさんのカプセルルームです。立地もホテルの名前も実に良いですね(笑)

コレが入り口ですね。ここをくぐって中に入るワケですね。まさにミッドセンチュリーを彷彿させる入り口の形状。ってかですね、コレ、よく考えたら躙り口ですね!(爆)

中は想像するよりも広々としていて、大人でも十分に状態を起こした状態になれるだけの高さがあり、圧迫感は感じません。それにこの、クリーム色のFRP素材に革張りが実にエレガントじゃありませんか!

実は身体に当たる事を考慮し、下半分は革張りになっているのです。

さて、中に横になると、右側には照明等をコントロールする為のパネルが。寝たまま手を伸ばせば届く位置関係が絶妙。ちなみに機能としては、照明の光度調整、換気扇、TV/ラジオ、目覚まし時計が使用可!ってか、TV!?テレビなんて、設置スペースあるの!?ってな感じですが、コレがですね、スゴイのデス。

ハイ、このように、寝ながら見るのに絶妙な角度でセッティングされているのです!しかも、この形状、黒いアクリルのシールドがカッコ良すぎ!しかも、あんまり邪魔に感じないんです!

こんな風に見れてしまいます^^にしても、ホント、角度が絶妙!

照明、換気扇周り。渡辺篤史氏なら、おもわず「このアールが・・・」と漏らしてしまうような、優美なライン。

足元のロールカーテンを下ろせば、完全にプライヴェートな空間に。

そんな空間で、今晩の夜食は、大好きなPAULのアンシェン・ミックスです!(爆)ゆったり姿勢でTVをみつつ、皆様、良い夢を・・・zzz。


という事で、いかがだったでしょう?カプセルルーム。このコンセプトを発展させたものが、イギリスのヒースロウ空港に設置され、大人気との事ですが、実に納得。にしても、まさか茶室的要素もあったというのは、改めて意外でした(笑)残念ながら女性は泊まれませんが、気になる方、一度泊まってみては?

にしても、どうしてこんないい施設が、あまりよろしくない印象の場所になってしまったんでしょう?リーズナブルさ故か?ぼく的には確実にオサレエリアなんですけど(笑)当ブログは、モンド雑貨web shop KANIBASE.COM店長の、お気楽日記です♪<<