カエターノ・ヴェローゾ


カエターノ・ヴェローゾを初めて聞いたのはもう、10年位前になるでしょうか。どっかのレコード屋の試聴機で聴いたのが、彼がジルベルト・ジルと作った「トロピカリア2」というアルバム。
当時はボサノヴァの再評価と共に、水面下でジワジワとブラジル音楽の波がおしよせようとしていた時期で、ぼくもブラジルものならという事で、特に予備知識もなしに聴いたんです。
そしたら、これがとんでもない劇薬でして(笑)ジミヘンのカヴァーからミュージック・コンクレートまで、もう、ワケがわかりませんでした。唯一の拠り所は、今やボサノヴァのスタンダードとなった、あまりにも美しい曲、「サンバがサンバであった時から」だけでした。でも、その実験性とスタンダードな曲の良さのバランスがすごくカッコよくて。
今でも数ある彼のアルバムの中でも、これがベストですね。(数年前、HMVで500円で投げ売りされてるのを見た時はツラかったなぁ・・・。保存用に買ってあげれば良かった)
ロックの暴力性とボサノヴァの優美さ、そして、笑いの破壊力(これはぼくが勝手にそう思い込んでるフシがありますが・・・だって、彼のパフォーマンスはあまりにオカシイ!)を兼ね備えたぼくのヒーロー。
そんな彼が、何と、来日!?5月に東京!?大阪は!?何にせよ行かなくちゃ!!
あの官能的な歌声と思わずマネしたくなるフニャフニャダンスを生で観れるかもしれないなんて!!
非常に楽しみです!(やっぱりテレンス・リー風に)

マイス・カエターノ

マイス・カエターノ

TROPICALIA 2

TROPICALIA 2