京都名庭を歩く


「読書の秋」ってワケでもないんですけれど、何だか最近本を読む事が多いです。
仕事の合間に読むつもりが、いつの間にか本を読む為にムリやり合間を作るためにスゴイ早さで仕事を終わらせたりする始末(笑)
さて、今回読みふけってしまったのは、「京都名庭を歩く」という本。
以前から庭園にはスゴク興味があって、ヴェルヴェットが如き苔を敷き詰めた、小さな川の流れる壷庭を持つ事が密かな夢だったりするんですが(笑)
しかしながらこの本を読む限り、「庭」というのはそんなお気楽なモノではなく、主に「あの世」を表現する事を主眼とした極めてシリアスな、「生死観」を表現している、「ヴァーチャルあの世」だった事が解ります。
この本では主に、庭の成り立ちだけではなく、庭の制作者について、歴史的背景なんかも交えながら紹介しているのですが、際立っているのが、皆「死の恐怖」に取り憑かれたとたんに、庭の造営に執着するという事も実に興味深かったです。
あまりにメジャーすぎて少しばかり敬遠しがちだった、金閣寺銀閣寺の件はかなり面白かったです。事、銀閣寺を造った足利義政のヘタレっぷりや、銀閣寺を造る為に行った暴虐の数々は、笑わずにはいられません(笑)
って、実際には笑い事じゃないくらい非道いんですが・・・(;´□`)
その他にも、数々の疑問や、新たな発見があって、なかなか楽しく読ませて頂きました。

京都名庭を歩く (光文社新書)

京都名庭を歩く (光文社新書)

ああ、改めて庭園散策に行きたくなって来ました!
モチロン、西芳寺はマストで!!
実は、冬の京都は大徳寺とかで密かに非公開の庭園が特別拝観出来るようになってたり、ナカナカ見所が多いのです。
底冷え厳しい冬の京都で「あの世」を体験してみるのもなかなか良いモノかもしれません(笑)



この本を読んで、次に読む三島作品は「金閣寺」に決定しました(笑)当ブログは、モンド雑貨Web shop KANIBASE.COMのオープンまでの道のりの記録です。