憂鬱と官能を教えた学校


菊地成孔氏の、東京大学におけるジャズ史の講義をまとめた本、
東京大学アルバート・アイラー」において、
副読本として参考して欲しいと再三話題に上った、
「バークリー・メソッドによって俯瞰される20世紀商業音楽史
と副題のついたこの本。


ついに買ってしまいました!


ずっと探してて、ないなぁ・・・、と思ってたら、今年に入ってからやっと重版されたんですね。


もう、ずっと読んでみたかったんですよ、コレ。
東大講義において、「この曲の、どの辺が、どういう構造になっているのか?」
という細かいアナライズが、「官能と〜」には細かく説明してあるという風に書かれてて、
その辺の事がもう、気になって気になって・・・。


というのも、音楽がどういった構造によって成り立っているのかっていう事が、
長年、知りたくて知りたくて仕方がなかったんです。

3コードとペンタトニック・スケールだけでは、歯が立たないトコに興味が行くようになったというか・・・(笑)


という事で、所謂ジャズ学校としてしか認識していなかった、バークリー音大で教授されるメソッドというのが、
いかに20世紀の商業音楽に有効に作用して来たのか(またどのようにその効力が衰えていったのか)を、
まさに様々な楽曲の分析を交えつつ検証してゆくこの本。


確かに、様々な実例が、鍵盤図や譜面として書き込まれているワケですが、いかんせん紙媒体。


お願い!音で聴かせて!!(爆)


というフラストレーションが余計にたまってしまいました(笑)


とはいえ、この本、音楽のかなり根源的な歴史から辿っていて、音楽の認識され方の歴史書としても相当面白いです。
音楽の捉え方が変わってしまう事請け合い!の名著だとぼくは思います。

憂鬱と官能を教えた学校

憂鬱と官能を教えた学校

こんな、ハードカバーの大袈裟(失礼)な作りだとは思ってませんでした(笑)

思ったんですけど、この、曲の構造が、どこがどうなってて、どうスゴイのか?みたいなアナライズを、
この講義の元となった、「高円寺マイルス講義」みたいに、
NHK講座(じゃなくても、BS音盤夜話みたいののワンコーナーででも)でやったら、
スゴク面白いと思うんだけどなぁ〜。
というか、見たい!!

NHKのヒト見てる!?
ぼく、ちゃんと受信料払ってますヨ!!!(爆)


どうも、去年のイベントの為に作ったオリジナルの楽曲の事が相当心残りに感じてるみたいです・・・(苦笑)当ブログは、モンド雑貨Web shop KANIBASE.COMの成長の記録です。